休日前の僅かな ノスタルジー.

休日前の僅かな ノスタルジー

 

休日前の僅かな ノスタルジー

濃い水色の中に溶け出した錆色は
人肌恋しい季節を運ぶ
あなたのいない寂しさを運ぶ

暗がりで 雨を踏み走り去る車の音
そして 夜風が運ぶ金木犀の香りも
それはそれでいいものだ

こんな所に腰をかけて
懐かしさを感じて 暫く…佇む
夜 最寄りの停留場 明日は休み

静かな夜を楽しむには
もう 肌寒い季節
デモ…もう少しだけ…
此処に 腰掛けていよう…
月も星も見えないけれど…

ただ ノスタルジーの中
雨上がりの洗われた 古い停留場の街灯
そして 土の匂いに混じる 夜の金木犀の
香りが 懐かしかった

 



 

-悲しみ/切なさ

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