思い出してみれば…

思い出してみれば…

 

思い出してみれば…

同じ季節の中 同じ夢を見て来た

誰もが不安を抱え それでも期待しながら

互いに少しずつでも わかりあえればいい

温かい季節を迎え 誰かが

小さな声を上げる度 打ち解けて行った

君を一人にしないからと 優しい風の中で

君達はみんなで 僕に微笑んでくれたね

 

時には 互いを理解しようと 喧嘩したり

突然の雨に打たれる度に 強くなる友愛の絆

降り注ぐ蝉時雨の中 一人居眠り見てた君の夢

まだその夢の続きが見たくて

恋風に吹かれて 夜空に思いふけていた

自分の気持ちに気付いたのも 恋を知ったのも

夕陽に染まる誰もいないこの教室だったね

 

運動会 文化祭 修学旅行 枕並べ 朝まで語った

みんなに内緒の君とだけの思い出もあったよね

あんなに 笑いあって あんなに熱く涙流してた

ありがとう…君達のおかげだよ…

 

僕らはこの教室で学び お互いに分かり合えたんだ

どうして また別れてゆくのだろう

まだまだ 一緒にいたいのに

さようなら…掛け替えない青春の日々よ

さようなら…愛した君達へ …

 



 

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