雨音を数えて.

2018年9月25日

雨音を数えて

 

雨を数えるごとに 空気は冷やされ

徐々に 樹々の彩りを 鮮やかにして行く…

緑色の若葉達が 恋を知る度に色付いて行く

僕は そんな事を思い 静かな雨音に耳を立てて

君達が恋を知り 成熟して行くのを

懐かしんで ここで眺めている…

 

 

早朝 シトシト降る雨は 妙に安らぐ …

特に ゆったりとした休日なら なおさら

疲れ果てた 魂を横たえるのも いいだろう

僕は そんな事を思い 再び寝床に転がりこむ

雨音に重ねた 過ぎ去った日々の夢の続きを

もう一度見たくて 雨音を数える…

 

 

渋茶色 紅色 芥子色 橙色そして錆色

思い出に残せた 過ぎ去りし日々は

良くも悪くも いつも懐かしく 僕の心を彩る

そして 紅色を纏う 僕らも いつか…

錆色を纏い やがて枯葉となり散りゆく…

雨音を数えながら 幾たびの秋を見送って…

 

 

今朝 早くに目を覚ますと、秋らしい密やかな雨が僕の街では降っていました。まじかに迫る手術入院等の準備や、諸々もあって、欠勤届けを事前に出していたので、出勤なさる皆様には、申し訳ないですが、ゆっくりとした朝を迎え、二度寝してしまいました。薄暗い部屋で、ゆるく叩く、雨の音や雨だれの音に耳を傾け、懐かしい夢の続きが見れればいいなぁって思いましたが、今日の時間を無駄にしてはと思い、起きました。一雨毎に、空気が冷やされて、紅葉を促し、色付き始める野山の景色そして街角の街路樹…若葉から成熟期に入り、やがて散ってゆく。儚い人生にも、似ているように思えて、物寂しさを感じる、今日この頃です。



 

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