憧れの隣人.

2018年9月11日

憧れの隣人

 

夏の日射しが 緩む彩りの季節

穏やかな日々 黒板を叩くチョークの音

一番後ろの席に座る僕と

憧れの隣人である君…

教科書を忘れた僕に 君は心良く

机を合せて 一緒に見せてくれた…

たまに見せる 僕の知らない顔

迷う事もなく 君が好きになって行く…

 

 

ピアノの音色を 風が運んで来る

教室の一番後ろの席 今二人だけの別世界

胸の鼓動は高まって行く

憧れの隣人である君…

ページをめくる 白くしなやかな指

たまに吹く柔らかな風が運んで来る

君の髪の香りが 胸を締め付ける…

甘くほろ苦い 束の間の恋人気分…

 

 

教科書を 良く忘れていったのは

誰よりも君に近くなれたから…

秋風が運ぶ淡い恋と君の香りに包まれて…

僕の想いは 止まる事を知らず

憧れの隣人の君へと募って行った…

 

 

ショートで描いたワザとの基になった作品です。教室の最後尾の席に、言えない思いを募らせて、ワザと教科書を忘れて、隣に座る憧れの彼女に、誰よりも近く感じれる幸せな時間、異空間って、思ってたのは、自分だけの一方通行の恋で、思いを伝える事は、無かったけれど、綺麗な思い出として、今でも…心の中で蘇ります。



 

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