夏の色.

夏の色

 

夏の色

夏の色にふさわしい 青空

光の角度で 何色かに変化して行く海

緑の中を通り過ぎて行く…

まだ 生まれたばかりの
不思議な気持ち

きしむオンボロ自転車 君を乗せた
海までの 静かな小径

吹き抜ける無垢の愛しさで…

上手く伝えられない 想いで
胸…じれったくも涼しい…

向日葵も原色の黄色を鮮やかで

幼き日…胸に宿った切ない想い…

蝉の声が耳に付く 蒼く熱い何かは
誰にも告げずに 初恋と知った…

夕暮れを待った 離れ難い入り江は
二人の想いを灼き付ける

夏の色に輝いて行く…
琥珀色に溶け込む 君のシルエット

その影は 眩いほど輝いて
今でも思い出の中で 煌めいている…

 

 



 

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